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日本史についての雑文その47  天明大飢饉
日に日に膨れ上がる商業資本を有効活用するために意次は更に殖産興業政策を押し進めました。蝦夷地開拓計画もそうですが、最も代表的な事業が下総印旛沼開墾事業であり、これは新田開発と運河開設による流通路の開発も兼ねた大事業で、1782年に開始されました。
何故、これほどの大規模な新田開発が必要だったのかというと、18世紀後半の小氷期の影響で頻繁に旱害が起きており米の収穫量が減っていたからです。
その上、農業の投機化によって土地を手放し都市に流れ込む農民が増え、荒れ果てた農地も増えていました。そういった農民に新たな耕作地を与えて米の収穫量を増やそうという目的もありました。
しかし、そのように農村の地力が低下していたところに追い討ちをかけるように、更に天変地異が襲い掛かっていたのです。
1778年には伊豆大島の三原山が噴火し、1779年には大隅の桜島が噴火、1780年には関東では大洪水が起きました。そして1783年には浅間山が大噴火し、これらの噴火の火山灰の影響で寒冷化がいっそう進み、1783年から1788年にかけて天明大飢饉が起こったのです。

そもそも飢饉が何故起きるのかというと、単純に作物の不作によってだけ起きるわけではないのです。まず最も大きな原因は、人口が許容量ギリギリにまで増えていることによって、飢饉発生の閾値が低下していることによって起こるのですが、天明大飢饉当時は人口は既に自動的減少傾向に入っていましたから、許容量ギリギリということは無かったのでした。
ただ、それは日本列島全体の概算値であって、地域によって人口にもバラつきがあるわけです。そして地域によって作物の収穫量にもバラつきはあるわけです。そして、特定地域で飢饉が発生した場合に他の地域がそれを救援するような全国的なシステムが当時は全く不備であったという点も致命的でした。いや、それどころか諸藩はこの時最悪の行動をとってしまったのでした。
もともと稲という植物は熱帯産で、寒冷地での栽培には不向きだったのですが、17世紀以来の新田開発の全国的な奨励によって、いくらかは品種改良もして、東北地方にも稲作が普及するようになりました。
しかしこの打ち続く火山噴火の影響の寒冷化によって東北地方の稲作は大打撃を受けたのです。実際、天明大飢饉の数十万人にも及ぶ犠牲者の大半が集中したのは主に東北地方でした。

そしてこの飢饉の被害を更に拡大させたのは諸藩の大名達でした。米の不作によって米価が暴騰したことを諸藩は財政再建の好機と受け取って、領内の年貢を厳しく取り立て、米をかき集めて大阪の米商人に送って、それを担保として金を借りまくったのです。
お陰で飢饉に苦しむ領民を救済するための米が被災地から無くなってしまい、更に飢饉の被害を深刻化させたのです。これでは一種の「飢餓輸出」といってもいいでしょう。
そして江戸や大阪の米商人もそうやって諸藩から集めた米価を吊り上げて儲けようとしたために、怒った町人が米商家を打ち壊す騒乱を起こし、また、飢饉時に厳しい年貢取立てを行った大名に反発した領民の一揆も頻発し、各地は騒然とした状態になりました。
このように、天明大飢饉の被害は多分に人災の側面も大きいのですが、とにかく田沼政権はこうした事態に対してほとんど有効な対応策を打つことが出来ず、その上、印旛沼の工事も洪水で大失敗に終わり、更に折り悪く、意次の庇護者であった十代将軍徳川家治が死去したため、もともと意次の重商主義政策を快く思っていなかった幕臣保守勢力のクーデターを受けて、意次は罷免されてしまい、田沼時代は終わりを告げたのです。
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