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日本史についての雑文その105 日本のグノーシス
このようにヘーゲル型全体主義思想は、哲学の衣を着た一種の神学なのであり、それゆえ様々な宗派を生み出しました。グノーシス的な古代救済教説とルソー思想あるいは社会主義思想の合体というヘーゲル思想本来の意味では、ヒットラー・ナチズムはその正統の嫡子のようなものでしたし、ムッソリーニのイタリア・ファシズムもその類型ということになるでしょう。また、現代におけるイスラム原理主義なるものも、この類型に収まるものと思われます。
また、民族精神の救済と全体主義思想が合体した思想をヘーゲル思想とするならば、マルクス主義思想という「迷信」が崩壊した後の、元マルクス主義的全体主義国家群が、急速にヘーゲル型全体主義思想に回帰しつつあるようにも見てとれます。シナや北朝鮮はその典型でありましょうし、あるいはロシアもそういう方向へ向かうのかもしれません。また、北朝鮮の衛星国家たる韓国も同様の傾向を強めています。韓国においてはグノーシス型宗教の典型である統一教会というものもあります。
あるいは、21世紀世界においては、ヘーゲル型全体主義国家が群立する状況が生じるのかもしれません。そして、それが「悪の枢軸」といわれるものなのかもしれません。

そもそも日本においてもグノーシス型救済宗教というものは存在し、それは戦国時代には一向宗とも呼ばれた浄土真宗や、過激な布教活動で知られる日蓮宗でした。これらは同じくグノーシス型宗教であったキリスト教やイスラム教と同様に、聖戦思想というものを持ち、過激な宗教戦争を引き起こしていました。
それを鎮圧して武装解除したのが織田信長や豊臣秀吉であり、また秀吉については、ちょうど同時期に日本に入ってきていたグノーシスの嫡流ともいうべきキリスト教勢力による混乱を未然に防いだという功績もあります。
これらグノーシス型宗教が完全に無力化されたのは、徳川家康に始まる江戸時代初期政権によってであり、キリスト教については完全に排斥し、浄土真宗や日蓮宗のような仏教系グノーシス救済宗教については、穏健な多神教である神道と習合し包摂されることによって無害化されることとなったのでした。

このようにしてグノーシス型宗教の魔力を封じ込めることによって江戸時代の平穏を維持することが出来たという見方も出来るわけですが、19世紀に入ってから、この神道から過激思想である復古神道が現れてくることになるのです。
この復古神道というものは、平田篤胤が仏教やキリスト教も研究して作り上げたものだけに、終末思想や救済思想を大きく取り入れており、日本古来の神道や天皇思想を大きく逸脱して造化神への信仰に大きく傾いており、神道がグノーシス化したものだと言っていいでしょう。
この復古神道の影響を大きく受けた尊皇攘夷思想が明治維新の原動力となったのですが、同時に、幕末の必要以上の混乱やテロリズムの狂気は、この復古神道のグノーシス的狂気によるものであるとも言えます。
こうした復古神道は明治初期にもいくらか混乱を引き起こしますが、次第に政治の中枢からは退けられて力を失っていくようになります。そして明治憲法と教育勅語によって近代日本の宗教的混乱は収束され、再びグノーシスは制御されることとなるのです。
それはつまり、国家の中心に天皇を据え、その天皇とグノーシス的な神的世界とを切り離すことによってでした。そしてそれは、まさに日本の古来の伝統に則った正しい選択だったのでした。

しかし20世紀に入ってから日本にマルクス主義思想が輸入され、マルクス的全体主義とヘーゲル的全体主義とは近親憎悪的に互いに反発し合い刺激し合う特性がありますから、明治期に既にヘーゲル思想を大きく受け入れ定着させていた日本思想界は、マルクス主義思想への対抗上、ヘーゲル思想の全体主義化の方向を模索するようになります。
そのためには日本的なグノーシス救済教説である復古神道を過激化させ、救済のビジョンを含んだ予言によって未来の理想社会を示して、それを実現するための完全統制主義と結合させる必要があったのです。そうした復古神道のリバイバルによるヘーゲル型全体主義運動の極端な例が、例えば大本教の出口王仁三郎による「この世の立替立て直し」の予言的教説やそれに基づいた様々な奇怪な行動などでした。
そこまで極端でないにしても、こうした時代背景のもと、復古神道は国家神道として完全統制主義を媒介として国政に浸透していくようになり、天皇とグノーシス的神的世界とを一体化させる教説を打ち立てていきました。それが「現人神信仰」というものでした。このように国家の中心たる天皇を神と一体化させることによって、ヘーゲル型全体主義の必須条件である「国家の神格化」を達成しようとしたのです。
そしてまた、明治期になってから復古神道の排外的思想の影響で神仏分離が行われ、仏教が神道から独立したために、江戸時代には無害化されていた仏教系グノーシスである弥勒信仰、すなわち浄土真宗や日蓮宗の一部が再び過激化するようになっており、これがマルクス主義の流入によってやはり刺激され、「現人神信仰」や完全統制主義とも結びつくようになっていきました。
これらの例として、北一輝や石原莞爾のような日蓮宗系の人物と陸軍革新派や社会主義的官僚の昭和維新運動との関わりや、大陸の領土や占領地における本願寺系宗教団体による精力的な布教活動と現人神思想の流布などが挙げられます。

このように、日本のグノーシス型の諸宗教は、第二次大戦の戦前戦中の日本におけるヘーゲル型の擬似全体主義体制の構築に一役買うことになったのでした。そして、戦後においてもこれらのグノーシス型救済宗教、特に神道系は活動が抑制されたが仏教系は戦後にも数々の新興宗教を作り、活発に活動しています。例えばオウム真理教などはその終末論的教義を見ても明らかなように、典型的なグノーシス型救済宗教だといえます。
また、特に日蓮宗系の創価学会は国教化志向や個人崇拝志向など、全体主義的性向を強めており、その傀儡政党である公明党が大衆民主主義政党へと脱皮した自民党と一体化を進めており、戦後社会の道徳的退廃の極限に達した現在において、突然、日本においてヘーゲル型全体主義が出現する可能性も十分あり得る状況となっているといえます。
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