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日本史についての雑文その158 朝鮮半島の国家形成
ここで一旦、紀元前250年より前の朝鮮半島の状況をまとめてみますと、まず半島北部の西岸、つまり遼東半島の南側付近に紀元前1000年頃に殷の遺臣であった箕子が周によって封じられて建国した箕子朝鮮があり、これは朝鮮半島の物産を中原へもたらすための交易都市国家であったのですが、紀元前771年以降はシナ世界が戦乱に陥ったためにこの箕子朝鮮は中原の出先機関としてはあまり機能しなくなっていました。戦国時代期においては戦国七雄の一国であった燕の属国であったようです。
その箕子朝鮮の北方の満州地方にはツングース系の狩猟民の部族が幾つか生活していました。後にここから扶余族や高句麗族が現れてくることになるのです。そしてそのツングース系の狩猟民が朝鮮半島に南下して農耕民化した者たちが本来の朝鮮半島の土着民で、箕子朝鮮の都市国家の周囲に形成された数々の邑は、このツングース系農耕民の氏族共同体であったのです。
朝鮮半島は日本列島のように自然の恵みが豊富というわけではなかったので、このツングース系部族による農耕の本格化は日本よりも起源は古く、紀元前1000年頃の箕子朝鮮の建国時には遅くとも始まっていたはずです。そういうわけでしたので、日本列島よりも早く農村における氏族共同体が作られ、それが戦いなどを経て次第に統合されて土着民の小国家が作られていっていました。だいたい日本より200年分くらい先行していたのではないかと思われます。
このツングース系農耕民は箕子朝鮮の直接支配の及ばない朝鮮半島東部にも住んでおり、濊や貊などと呼ばれるようになります。そして朝鮮半島南西部には、このツングース系農耕民に加えて倭人と同系統の東南アジア系の海洋民と越王国の亡命遺民の雑居地域が広がり、このエリアが後に「韓」と呼ばれるようになります。
この半島南西部の雑居エリアのうち、より日本列島に近い地域は、日本列島へ向かう船の発着港であるだけでなく、この地域には鉄の一大産地があり、製鉄と交易の民である越人にとっては特別の意味合いを持つ地域であり、越人が直轄していた可能性が高いといえます。ここが後に「弁韓」と呼ばれる地域です。
朝鮮半島における小国家形成が日本に比べて先んじていた理由は、農耕の定着が早かったということもありますが、日本よりもシナ世界からのアクセスが容易であり、シナからの文化流入量が多かったことも大きな要因でしょう。
シナが戦乱状態に陥る以前の西周時代には箕子朝鮮経由で朝鮮半島にはシナ文化が多く入ってきていました。早いうちから箕子朝鮮の商人が朝鮮半島南部地域にも進出してきて交易拠点としての都市国家を作り、現地住民と取引関係に入ったと思われます。そうして現地住民の共同体は都市国家の「邑」となり、現地住民はその都市国家と邑とで構成される王国の民になっていったのです。このように朝鮮半島ではシナ世界の都市文明との接触が盛んであったので国家形成が早かったのです。
シナ世界が戦乱状態になり箕子朝鮮が燕の属国となってからも、燕を通じてシナ世界との取引は続いていたので、朝鮮半島全域の都市国家の王は箕子朝鮮の商人、つまりは王族や氏族の有力者であり続け、現地住民はその王国の支配下の民であったということになります。
また、箕子朝鮮人以外のシナ系諸国の人間も朝鮮半島にはやって来てシナ文化を伝えました。例えば、日本に来ていた越人もその多くは朝鮮半島南西部経由で来ていたのであり、朝鮮半島南西部に落ち着いて日本にまでは来ない越人のほうが圧倒的に多かったはずです。また朝鮮半島には日本列島とは違いシナ世界からは陸路でもアクセス出来ますから、海洋民の越人以外にも北方から燕人も入ってきていたはずですし、他のシナ諸国の渡来人も燕経由で少しは入ってきていたことでしょう。
そういったことも原因となって弥生時代においては朝鮮半島における農村共同体の統合は日本よりも相当進んでいたのです。このシナ世界からの文化流入量の豊富さという日本に比べての朝鮮半島のアドバンテージはこの後もずっと不変だったのですが、しかし時代が下って4世紀ぐらいには国家統合の進捗状況は日本のほうが逆転して、大国の倭国が朝鮮半島の諸国を圧迫するようになります。
どうしてこのような逆転現象が生じたのかというと、日本列島における国家統合が非常に急ピッチであったからなのですが、その理由については後で検証してみます。

ちなみに、戦後になってから南北朝鮮において史実として学校などで教えられているという壇君朝鮮というものがあるそうですが、これは箕子朝鮮に先行して朝鮮半島を治めていたという国家で、紀元前2333年の建国だそうですが、これは全くのフィクションです。
そもそもこの壇君朝鮮という国家の存在を証明する史料は皆無であり、唯一「三国遺事」という1280年に成立した説話集の中に檀君という神話的人物についての神話というか伝説というものが載っており、それに様々な要素を肉付けして後世の人物、おそらく日本統治時代の独立運動家が創作した作り話です。
いやそもそも「三国遺事」の記事自体が怪しいのです。「三国遺事」では「魏書」からの引用であるとしてこの壇君神話が載っているのですが、肝心の「魏書」にはそのような記述は無いわけで、この「三国遺事」の著者の創作である可能性も大いにあるのです。
後世の作り話は論外として、元ネタの「三国遺事」の中の檀君にしても、神様と熊の相の子で1908歳まで生きたりしてあまりに人間離れしており、具体的な事跡の記述もほぼ皆無であり、どう贔屓目に見ても何らかの歴史的事実の反映であるという解釈も不可能といえるでしょう。
どうも熊が出てくるあたり森林の狩猟民の始祖神話のようで、これが同じく狩猟民であった高句麗族に伝わっており、朝鮮半島北部において口伝されていたようです。そして高句麗の後継国家と自称する高麗の時代にモンゴルの圧迫を受けて民族の求心力を高めるためにこの神話を使ったようで、それで高麗時代に書かれた「三国遺事」に「魏書」からの出典と偽って正当性を付与した形で書き残したようなのです。
日本において壇君に比定されるべき存在となると、例えば神武天皇ならば年齢は128歳と些か難がありますが、即位前の事跡は非常に詳細で基本的に人間的であり、ところどころ超常的能力も発揮しますがこんな程度の能力は後世の諸葛孔明でも平将門でも発揮したレベルのものであり、実在性に疵をつけるようなものではありません。即位後の事跡が皆無なのは要するに始祖伝承しか後世に伝わっていなかったからであり、記紀の神武天皇紀の記述を全部史実として受け取ることはさすがに不可能ですが、まぁ天皇家の始祖でこういう人がいて、だいたいこういう風に大和へやって来て、大和の一角に小さな国を作ったのだろうと、そしてそれが発展して後に大和朝廷になったらしい、という風には納得できるのです。まぁそういう事実を基にしてああいう伝説が言い伝えられたのだろうなということです。そういうことを敢えて否定する必要もないだろうと。
むしろ日本において壇君に比定されるべき存在は、ニニギノミコトや山幸彦や海幸彦、あるいは山幸彦の子のウガヤフキアエズあたりでしょうか。ウガヤフキアエズなどは鮫が母親ということになっており、まともな事跡も存在しませんから、熊の子である壇君と似ていなくもありません。日本においてこのような鮫の子が実在して王朝を治めていたと言われても俄かには信じられないでしょう。檀君とはまぁこの程度の存在であるということです。
ただ神武天皇の場合も母親が海神の娘でおそらく正体が鮫であるという難点はありますが、神武天皇の場合は事跡が詳細ですし、これは海洋民の一族で鮫をトーテムとしていたと解釈すればいいのでしょう。同様に檀君神話も、熊をトーテムとしていた狩猟民のとある部族の始祖が檀君で、朝鮮半島北部に存在していたツングース系部族の1つが檀君神話を始祖神話として伝えていたという解釈ならば何ら問題は無いのです。
神武天皇の伝説も基本的には同じく始祖神話なのですが、神武天皇の一族はその後に日本列島全体の王権に育っていったということが詳細に記録に残っており基本的に史実として扱うことに特に問題は無いのですが、檀君のほうの部族はその後どうなったのかについては「三国遺事」の曖昧な記述以外に全く史料が残っていないので全く見当もつかないのが実態であり、こんなものを「檀君朝鮮」などという国家が存在したという史実として教えるのは全く言語道断というしかないのです。
まぁしかし基本的に外国のことなので勝手にすればいいとは思います。ただ朝鮮半島の最初の国家は、まぁ国家といっても都市国家ですが、最初の国家は箕子朝鮮で、その建国はだいたい紀元前1000年ぐらいだということです。これは南北朝鮮以外では世界の常識なので、あえて強調するほどのことではないのですが。
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