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国民覚醒の兆候 第一部 歴史的変動 第6話    極東冷戦の状況
まず基本的に、冷戦が終わったという世界情勢認識が間違っています。
東欧が解放されてソ連が崩壊し、自由主義が共産主義に勝利したので冷戦が終わったという見方をする日本のメディアなども多いが、アジアには共産党一党独裁国家がまだ幾らか残っていますし、共産勢力は1ミリたりとも後退していません。
それはそれとして、そもそもこういう考え方は、冷戦というものをイデオロギー論争か何かと勘違いしているものではないのでしょうか。ソ連とアメリカが冷戦期間にイデオロギー論争でもして、それにアメリカが勝ったとでも思っているのでしょうか。
そういう考え方は、共産主義というものが何か真っ当なイデオロギーの一種だったと思い込む、あるいは思い込ませたいという誤謬に基づいています。論争の結果、「たまたま」自由主義が勝ったけど、もしかしたら共産主義が勝っていたかもしれない、とでも思い込みたいのでしょう。

冷戦期、西側陣営と東側陣営の間でイデオロギー論争などありませんでした。イデオロギー論争が起きていたのは、もっぱら西側陣営の内部でした。西側陣営の内部で、共産主義に融和的なリベラル派と、共産主義に強硬的な保守派との間に論争が起きていたのです。東側陣営は西側のリベラル派を裏から操って、決して表には現れませんでした。
リベラル派も保守派も、表向きはとにかく共産主義は議論の余地無く「悪」と見なしていました。だから共産主義の是非についての論争など、西側陣営内部においては成立しませんでした。ただ単に共産主義陣営との対峙の方法論において論争があったのです。
そして、その論点の違いが実際の内心のイデオロギーの違いを反映していたのです。リベラル派は内心では共産主義独裁体制に賛同していたので、共産主義勢力に対して融和的で、その世界進出を助長するようなことばかりしていました。
そうした自由主義陣営の内輪もめを尻目に共産主義陣営は一枚岩で、自由主義陣営の抑止力の低下の隙を見つけては、軍事侵略を世界各地で行っていたのです。
共産主義陣営はイデオロギーを武器にして自由主義陣営と戦っていたのではなく、あくまで軍事力、特に核軍事力を背景にした恫喝によって戦っていたのです。そして自由主義陣営も、共産主義陣営と相対する時には、あくまで核軍事力を背景にした交渉をしたのであり、イデオロギー論争などしていたわけではないのです。
冷戦の本質は、イデオロギー対立ではなく、核兵器による対峙の状況そのものなのです。
そしてさらに特徴的なことは、それが自由世界と自由でない世界の対立である場合に、自由世界の内部において、敵に対して融和的な勢力と、そうでない勢力との間に対立が生じ、それによって自由世界内で融和的勢力が優勢になると自由世界の持つ核を含めた抑止力が破綻し、非自由世界による侵略が各地で引き起こされるということです。これが冷戦という戦争の本質でした。

ソ連との冷戦を終わらせたのはレーガンですが、レーガンはまずアメリカ国内のリベラル勢力を打ち負かし、保守派によってアメリカを一本化して、その力でもってソ連に対して徹底的に軍事攻勢をかけたのです。
イデオロギー論争はあくまでアメリカ国内で行ったのであり、ソ連に対しては純粋に軍事的に対処したのです。レーガンは冷戦の本質がよく分かっていたのです。
レーガンがソ連に対して勝利する決め手となったのが、SDI構想と、欧州におけるパーシング?とトマホークのINF配備計画でした。
これによって欧州戦線における自由主義陣営の核戦力の絶対的優位が確定し、ソ連は欧州戦線を持ちこたえられなくなり、ゴルバチョフはレーガンと取引して、米ソINF廃絶合意と引き換えに東欧から撤退したのです。これによって欧州戦線における冷戦は終結したのです。
ただ、これはレーガンの失敗で、INF廃絶は余計でした。そんな取引はしなくてもソ連はどうせ東欧から撤退せざるを得なかったのです。
その後、ソ連はペレストロイカなどのような対米妥協策を採って生き延びようとしましたが、結局、そのような弱腰政策のせいで国内の統制が効かなくなり、各地で反乱が起こって自壊しました。

つまり、この歴史から導かれる冷戦の成立する条件をまとめると、
?核戦力による対峙状況が生じる。
?自由世界において敵に対しての融和派と強硬派の対立が生じる。
ということになります。

そして、自由主義陣営側が冷戦に勝利するシナリオとは
?自国内において融和派を抑えて強硬派が実権を握る。
?敵に対して核戦力で優位に立ち、敵の譲歩を引き出す。
?敵の国内統制が崩れ、敵は自壊する
という段階を踏んでいくことになります。
?は言うなれば価値観的な優位状況を作ることで、?は軍事的な優位状況を作ることです。今流行りの言い方で言えば、?はソフトパワーの優位、?はハードパワーの優位を作ることだということになるでしょう。
このように冷戦に勝利するためにはソフトパワーとハードパワーの両方において相手側より優位に立たねばいけないのです。ソフトパワーだけ、ハードパワーだけの優位では決着をつけることは出来ないのです。

こうして敵が自壊すれば、冷戦の脅威は遠のくことになりますが、それでも核兵器対峙状況が改善されなければ、冷戦状況が消え去るわけではありません。一旦減少した冷戦の脅威も潜在的には存在するのです。
確かに、上記のように欧州における冷戦の脅威は遠のきました。東欧の解放によってソ連の前線は大幅に後退したからです。そして東欧諸国が自由世界に組み込まれ、ソ連に対する敵対勢力になりました。そしてソ連そのものが崩壊し、その侵略性が減少しました。
しかし、ソ連はロシアとなり、未だに大量の核兵器を保有しています。欧州諸国にとっては潜在的な脅威であることには変りありません。欧州における冷戦も、その危険値は相当下がったとはいえ、完全に終わったとは言えないと思います。
ましてや極東においては、ロシアは1ミリも前線を後退させていませんし、極東において新たに自由世界に組み込まれた共産国家はありません。変ったことといえば、ソ連が崩壊してロシアになったことぐらいです。
確かにそれによって、ソ連時代ほどは切迫した脅威ではなくなりました。このままロシア国内の民主化が進展していけば、さらに危険度は低下するでしょう。まぁ最近はそういう望みはどうも微妙になってきましたが。
極東においてロシアは相変わらず巨大な核戦力を保持しています。INF廃絶合意で廃絶されたのは地上配備中距離弾道ミサイルのSS?20だけであり、航空機や潜水艦、艦艇から発射される核搭載巡航ミサイルの脅威は冷戦時代と全く変っておらず、むしろ欧州から移転された分も含めると増強されています。日本列島を焦土化するには十分過ぎるほどの核戦力です。極東における冷戦は全く終結していません。
何故、欧州と極東とではこれほど状況が違うのかというと、極東においては自由世界は核戦力の優位を形成できなかったので、ソ連の譲歩を引き出せなかったからです。その力関係がそのままロシアとの間にも持ち越されているのです。
全世界的に見ればロシアはアメリカに正面きって対抗する力は失っていますが、極東限定ならば、まだまだ互角以上に戦える力は持っているのです。

さらに極東には、ほぼアジア地域限定の冷戦の脅威であるシナという特殊要因もあります。
その日本に対する核脅威はロシアの10分の1程度ですが、それでも十分過ぎる脅威です。
またシナはロシアのように一度敗れて後退した脅威ではなく、未だ敗北していない侵略性の高い脅威です。
なぜシナが未だ敗北していないのかというと、これもまた極東における核戦力において自由世界に対して優位を維持しているからです。まぁ要するに日本が核武装していないのがいけないわけです。
もちろんシナの核戦力はアメリカに正面きって対抗できる規模のものではありませんが、シナは当面はアジア限定の覇権を目指しているのであり、その過程で上手くアメリカとの全面対決を回避しつつアジアでの覇権を着々と築く戦略を組んでいます。そのために数十基のアメリカ本土に届く長距離弾道ミサイルを保持しており、この存在を巧みにちらつかせてアメリカのアジア不介入状況を作り出そうとしています。

そして、そうしたシナの戦略の一環として、在日米軍やアメリカ本土に対する不確実性の高い核の脅威として人工的に作られたのが、北朝鮮の核脅威です。
北朝鮮の核戦力は、シナの日本に対する核脅威のさらに10分の1以下であり、単独で冷戦状況を作り出せるほどのものではないが、その国家の無法性の高さから考えて、むしろ国家というよりはテロ組織のような非国家主体に限りなく近く、抑止力が効きにくく、日本にとっては危険性が高い脅威だといえます。
このような極東の状況を見て、「冷戦は終わった」などというのは寝言としか思えません。極東においては未だに冷戦は終わっていないのであり、冷戦を終わらせるには、レーガンが欧州でやったのと同じことを極東で再現するしかないのです。

すなわち、上記の、自由主義陣営側が冷戦に勝利するシナリオを極東においても再現するしかないのです。
?自国内において融和派を抑えて強硬派が実権を握る。
?敵に対して核戦力で優位に立ち、敵の譲歩を引き出す。
?敵の国内統制が崩れ、敵は自壊する。

アメリカのブッシュ政権はどうやら現在のアジア冷戦の脅威であるシナや北朝鮮に対してはこのシナリオで対処する方針のようです。つまりアフガンやイラクに対してやったような武力介入方針ではなく、封じ込めておいて自壊を誘うようなシナリオです。
これをもって弱腰のように評する人もいますが、相手が核兵器を持っている「冷戦」の場合のシナリオとしては、この封じ込め戦略のほうが常道なのです。
このシナリオの場合、最終的に敵の自壊を誘発するためには、敵を完全に追い込んでしまうのではなく、最後の全面降伏の話し合いの窓口だけは開けておくものです。レーガンがゴルバチョフと最後には話し合ったようにです。そうすることによって敵は内部分裂して自壊していくのです。窓口を完全に閉ざすと武力衝突に至ってしまいます。それは冷戦シナリオとしてはあまり上策ではありません。
まぁそういうわけなので、北朝鮮が先般テポドン2号などのミサイルを乱射するという暴挙に出ましたが、それでも日本政府もアメリカ政府もまだ話し合いのための窓口は完全に無くすという選択はしないわけです。
ちなみに今、北朝鮮は上記シナリオでは?の自壊段階に入りかけている状況で、それだからこそ必死で、なんとか?の段階まで戻そうとして、ミサイル実験などを強行しているというわけなのです。
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